ベトナムの首都「ハノイ市」中心部のエリア紹介

ベトナムの首都「ハノイ市」中心部のエリア紹介 ベトナム不動産情報

ベトナムには北に首都ハノイ、南に商都ホーチミン市という2つの大都市があります。同じベトナムと言えどもそれぞれ特色の違うこの2つの大都市のうち、今回は歴史と文化、そして政治の中心という顔をもつ首都ハノイのエリアについてご紹介していきます。

ハノイ市はホアンキエム湖を中心として街が広がっています。
バーディン区、ホアンキエム区、ハイバーチュン区、ドンダー区のあたりが中心エリアで、その外側にタインスアン区、タイホー区、カウザイ区、ロンビエン区、ナムトゥリエム区と広がっています。

政治の中心バーディン区

ハノイの政治の中心がバーディン区。ホーチミン廟や国会議事堂、タンロン遺跡があり、その周辺には数多くの政府の中枢が位置しています。

バーディン区の西部には在ベトナム日本国大使館が置かれており、近くのリンラン通りには日本人街も形成されているため日本人居住者も多く住んでいます。

60階建て、高さ267mのロッテセンターハノイやハノイデーウーホテルなど、国際会議などに対応可能なホテルや、ランカスターハノイを始めとしたハイグレードサービスアパートも位置しています。

旧市街ホアンキエム区

ホアンキエム湖を取り囲むホアンキエム区。その中でもドンスアン市場を中心とした北側は旧市街として伝統的な町並みを残しています。ハノイ旧市街36通りと呼ばれる通りは道の1本1本に商品の名前がつけられており、昔から商店が並んでいたことを表しています。

ソフィテルレジェンドメトロポールハノイやハノイプレスクラブ等歴史的建造物が位置しており、政府機関や大使館なども多数存在しています。ジェトロ(JETRO)やMUFG、IBMといった日本や世界の大企業のオフィスも多く存在しています。

ハノイセントラルオフィス(HCO / 1998年/69m)、などキャピタルタワー(23階建て/2009年)などの高層建築はホアンキエム区南部に点在しており、今後も数多くの物件が開発されるとみられています。

ハイバーチュン区

ホアンキエム区の南側に位置するハイバーチュン区も昔からの街であり、高層建築物はまだ少ないエリアです。政府機関や金融機関などが伝統的に拠点を構えており、観光客の姿も多く、日本人エリアもあるという昔からの中心エリアです。

ビンコムセンターバーチウやビンホームズタイムズシティ、インペリアルスカイガーデンといった商業施設や高層アパートメントが点在しており、今も開発が続けられています。その中でもビンホームズタイムズシティは全23棟で戸数が1万を超えており、敷地内には学校や病院など全ての生活インフラも整った一大開発となっており、多くの日本人居住者も抱えています。

古くからの市街地のため細い道も多かったのですが、ミンカイ通りの拡幅など交通インフラも整備が続けられており、更にメトロ1号線、2号線、9号線が区内を通る計画となっており、今後の開発が楽しみなエリアです。

ドンダー区

ハノイ駅や文廟があるドンダー区にはハノイメトロ2A号線の始発駅であるカトリン駅が建設されており、3号線の駅も計画されています。ハノイ駅はホーチミンまでの高速鉄道が整備された場合は高速鉄道の終着駅となる計画もあり、交通の要所であり続けるエリアです。

ベトナムの大企業の本社やプルマンホテルも位置しており、住宅街という性格も強く、日本人駐在員も多く居住しているエリアです。

タイホー区

ハノイの北部にある大きな湖ホータイ(西湖)の北岸がタイホー区。湖沿いにはインターコンチネンタルホテル、シェラトンホテルといった高級ホテルが立ち並び、セレナなどの高級サービスアパートも多く存在している、昔からの外国人居住エリアです。2021年には東南アジア最大級のサンリオテーマパークであるハローキティワールドが開業する予定です。

湖沿いは閑静な住宅街となっており、湖を望むアパートも数多く建設されています。外国人駐在員を中心に居住エリアとして大変人気であり、インターナショナルスクールや国際病院など駐在員向けの生活インフラも整っています。

カウザイ区&ナムトゥリエム区

ハノイ西部のカウザイ区とナムトゥリエム区はハノイのベッドタウン及び新興ビジネス街としてここ数年急速に発展を遂げているエリアで、日本企業のオフィスも多数あります。大型ショッピングモールやアパートメントも多く、日本人学校や韓国人学校もこのエリアにあることから家族帯同の駐在員の方も多く居住されています。

ハノイで最も高いビルであるランドマーク72(地上328m / 2012年)を筆頭に高層建築が数多く建設されており、オフィスやアパートメントの供給が増えており、ハノイのベッドタウンとして急速に開発が進められています。

近年はメトロ工事の影響もあり渋滞が慢性化しているのですが、ハノイメトロ3号線を始めとして4号線、5号線、8号線が計画されており、交通インフラが大きく変わった後は今よりも更に住みやすいエリアとなっていると考えられます。

ロンビエン区

ハノイ東側のベッドタウンがロンビエン区。ホン川(紅河)を隔てた東側に位置しており、ロンビエン橋、チュオンズオン橋、ヴィンタイ橋でハノイの中心部であるホアンキエム区やハイバーチュン区に繋がっています。

ハノイにおけるイオンモールの1号店などの大型商業施設や、ゴルフ場や農地もあるというハノイ中心部から来るまで5分とは思えない長閑な環境が特徴であり、ビンホームズリバーサイドという川に面した1000戸のヴィラが建設されるなど自然と調和した不動産プロジェクトも存在しています。今後ハノイ市のベッドタウンとして、その自然を生かした形での開発が数多く行われていくと予想されています。

タインスアン区

ビンホームズロイヤルシティという全6棟、4400室の大型プロジェクトはハノイ市の通勤圏として一気に注目されました。地下は大型ショッピングモールとなっており、屋内型ウォーターパーク、アイススケートリンクなどの娯楽施設もあります。タインスアン区自体は今までは注目されておりませんでしたが、日本企業などのオフィスが数多く集まるキンマー地区へも車で20分ほどであり、今後ハノイのベッドタウンとして開発が行われていくこととなります。

どんどん郊外に広がっていくハノイ市街地

ハノイの市街地は年を追う毎に郊外に広がっていっています。ハノイ市の南東に接するフンイェン省ではエコパークという開発プロジェクトが行われており、ハノイ市や近隣の工業団地への通勤圏となります。ハノイ市の郊外は今は緑が広がっている地区も数多くあるのですが、今後の鉄道及び道路の開発計画などをみると2050年には今とは全く違う姿になっているでしょう。不動産投資においても、今の姿だけではなく未来の計画を見て決めていきたいところです。

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