ベトナムでの日本人の生活環境は意外と充実しており快適

ベトナムでの日本人の生活環境は意外と充実しており快適 ベトナム不動産情報

ベトナムへの不動産投資を考えている方の中には、将来的な移住を考えている方もいるかも知れません。本格的な移住とは言わなくても、ビジネスや物件管理で渡航することなどは増えるでしょう。

その時に気になるのが、ベトナムにおける日本人の生活環境ではないでしょうか。衛生面、治安面、食生活、日本とはかなり違うのではないかと心配されている方も多いと思います。

しかし、結論を言ってしまえば、ベトナムでも日本のような生活を送ることも十分に可能です。とても住みやすいところだと言えます。そんなベトナムでの生活を、ホーチミン市を例にお伝えします。

日本からベトナムへのアクセス・時差

ベトナムは日本からの時差が2時間である「世界標準時+7」のタイムゾーンです。インドシナ時間(ICT)とも呼ばれています。

日本が9時の時にベトナムは7時。国をまたいだ打ち合わせなども比較的設定しやすいと言えるでしょう。ベトナムと日本をオンラインでつないで、リアルタイムに協働している会社も少なくありません。

日本からベトナムへのアクセスは、JAL、ANA、ベトナム航空、ベトジェットエアが就航しています。新型コロナウイルスの影響により2020年11月現在は大幅に減便となっていますが、年々就航数が増えていた路線であり、今後も国を跨いだ移動が自由になれば就航数は増えていくのではないかと予想しています。

所要時間は成田-ホーチミンが約6時間で、ホーチミンよりも距離の近いハノイやダナンの場合はもう少し短くなります。最も距離の短い福岡-ハノイの場合は5時間弱で到着できます。朝空港に向かい、夜にはベトナムに到着できるため、比較的楽に渡航できる距離なのではないでしょうか。

筆者がおすすめするのは夜行便のビジネスクラス。ベトナムを23時に出発して、成田空港には朝7時頃に到着、座席もフルフラットなので疲れもなく時間を有効に活用することができます。

ベトナム生活における現在の交通事情

日本人がベトナムで生活するにあたって最も使う交通機関はタクシーでしょう。もっと言えば、ほとんどの方はタクシー、又はチャーター車のみで移動していると言っても過言ではありません。ハノイ市、ホーチミン市共に都市鉄道(メトロ)は現在建設中であり、稼働しているものはありませんので、公共交通機関はバスのみです。バスは空港に乗り入れる数路線を除けば英語も通じないため、在住日本人でも使っている方は少ないでしょう。また、現地の生活の足としてバイクが使われておりますが、日本とは違う交通ルールの中で運転をする日本人は割合としては多くはありません。なお、免許制度としては日本で二輪免許を持っていれば、ベトナムの二輪免許への書き換えが可能です。また、日本の車の免許はベトナムの車の免許に書き換え可能なので、こちらも法的には運転可能ですが実際に自分で運転をしている日本人はとても少ないでしょう。

タクシーの料金は初乗りが110円ほどで、例えばホーチミン市内の移動であれば200円~500円ほどです。外国人の居住の多い2区タオディエンエリアから空港に向かう場合でも1000円~1500円程度ですので、気軽に乗ることができます。配車アプリであるGrabも普及しているため、アプリから車を呼んで乗車することも可能です。なお、大手タクシー会社やGrabではクレジットカードの利用も可能です。

ただ、一部ぼったくりタクシーが存在しているので、そこは要注意。Grabなどの配車アプリを活用するか、又は安全と言われているタクシー会社「ビナサンタクシー」「マイリンタクシー」などを使用することである程度被害は防げます。実際に、長く住んでいる方でボッタクリの被害にあった例は殆ど聞きません。これらのタクシー会社に似せたロゴをつけている偽タクシーも稀に見かけますので、慣れないうちは写真と見比べるなど注意が必要です。タクシーは英語も通じないことも多いですが、行き先を紙に書いて見せれば大抵の場所へはたどり着けるので、言葉が通じなくても問題ありません。

気になる!日本食事情

ベトナムではここ10年ほどで日本食がかなり浸透してきました。数年前までは日本食と言っても、日本の飲食店よりは劣るようなイメージがあったのですが、ここ数年で一気に日本の飲食店のベトナム進出も相次ぎ、日本と遜色ないレベルになってきました。日本のチェーン店としては、一風堂、CoCo壱番屋、居酒屋満まる、丸亀製麺等がある他、日本での飲食経験者による店舗も数多く展開しており、日本と同じような食事を毎日食べることができるようになりました。もちろんベトナム料理も美味しいのですが、口に合わないという方でも安心して滞在できるでしょう。

日本食だけではなく、イタリア人経営のイタリアンレストランなど世界各国の料理が揃っているため、食生活に飽きることはないと思います。

もはや必須な通信事情

現在ではインターネットは必需品ですよね。ベトナムは実はインターネットの普及率はかなり高く、5Gの試験運用も始まっています。ハノイやホーチミンなど都市部では4Gが使用可能であり、現地のプリペイド式SIMカードを活用すれば1ヶ月あたり500円~1000円ほどでインターネットが利用可能です。日本語でのサポートを行う企業もあるため、長期滞在を行う予定の方は調べてみても良いでしょう。

ベトナムではほとんどの飲食店やカフェがフリーWIFIを設置しており、カフェでパソコンを開いてもインターネットには基本的には困りません。このあたりは日本よりも便利な印象です。ただ、インターネットの速度は日本に比べると早くはなく、カフェなどでは10Mbps以下の速度しか出ないところも多いため、大容量のデータ通信を行う場合はインターネットの早い場所で行う必要があります。高級ホテルや、オフィスビルであれば問題ないでしょう。

長期滞在ビザについて

ベトナムでは、現在のところリタイヤメントビザなどの長期滞在ビザは発給されていません。観光ビザが最長3ヶ月ですので、3ヶ月のビザを取得して滞在することを繰り返している方は一定数存在しています。現在のところ、入出国を繰り返した回数や期間で入国制限が行われていたという話は殆ど聞きませんので、実質長期での観光滞在も可能と考えることもできます。また、ビジネスビザであれば最長1年までのビザがありますが、こちらも実質3ヶ月が発行上限となっているようです。

その他、ベトナム現地での会社を設立した代表者が取得可能な投資ビザや、現地で就労する場合に取得可能な就労ビザ、ベトナム人と結婚した場合に取得可能な配偶者ビザがあり、これらは2年~5年の有効期限です。これらは不動産投資だけでは取得できませんが、それに合わせて現地で法人を設立するなどを行う場合は取得可能となります。これらのビザであれば、ビザ発給条件が揃っている限り無期限で延長が可能です。なお、永住権は制度としてはあるものの、現実的に取得が可能なものではありません。

これらのことをまとめると、ベトナムに不動産を購入した場合は第三者に貸し出しを行って賃貸収入を得るか、もしくは法人を設立するなどしてビザを取得して居住することとなります。不動産を購入したからといって、それだけでベトナムに居住できるようになる、というわけではないので注意が必要です。

ベトナムでの生活まとめ

ベトナムは日本人にとってとても生活しやすい場所と言えると思います。もちろん衛生面や治安面は日本に比べるとリスクはありますが、それらのリスクは適切に対処することで十分安全に過ごすことができます。この記事では紹介しませんでしたが、一年中温暖な気候、美しいビーチリゾートなど充実した国内観光、優しい人柄、美味しいベトナム料理、日本人と親しい仏教や儒教の思想、強力な親日感情など、メリットは語り尽くせません。ぜひ一度ベトナムで長期滞在してみていただければと思います。

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